もふもふ日和。

元保護犬の柴犬もなかと、元保護猫のくるみ・あんこ・だいふくの4匹と暮らしています。可愛くて、ちょっと騒がしくて、ほんわかした毎日を紹介していきます。

ケージの中でしか眠れなかった子のこと

幸せになったワンコ・ニャンコ

ケージの中でしか眠れなかった子のこと

以前このブログでご紹介した、一時預かりでうちに来ていた中型犬の子が、正式に家族が決まったというご報告をいただきました。

うちに来た当初、あの子はケージの外では絶対に眠りませんでした。

ごはんは食べます。お散歩にも行きます。人にも吠えません。でも、リビングに出してあげると、ずっと立ったままなのです。座りはするけれど、目を閉じない。一時間でも二時間でも、ただ起きている。

そしてケージの扉を開けておくと、自分から中に入って、そこでようやく丸くなって寝るのでした。

団体さんの話では、前の環境ではほとんどの時間をケージの中で過ごしていたそうです。狭い場所が安心なのではなく、そこしか知らなかったのだと思います。

だから私たちがしたのは、外に出そうとすることではありませんでした。ケージの扉を開けたままにして、まわりに柔らかい毛布を置いて、家族はそのそばで普通に生活する。ただそれだけを、毎日繰り返しました。

三週間目くらいだったでしょうか。夕方、テレビを見ていたら、足元でことりと音がしました。見ると、ケージから半分だけ体を出した状態で、あごを床につけて眠っていたのです。

あのときの気持ちは、うまく言葉にできません。声を出したら起きてしまうので、家族全員でしばらく無言のまま顔を見合わせていました。

新しいおうちから届いた写真では、ソファの上で完全に仰向けになってお腹を出して寝ていました。もう見る影もありません。

幸せになるというのは、こういうことなのだと思います。安心して、無防備に眠れること。それ以上でも以下でもない。

よかったね。本当によかったね。